特権意識が未来を腐らせる

「権力者に逆らっては、この町では商売できないよね」
 これは、ある町民が漏らした切実な本音だ。ネット上で群馬県が「グンマー帝国」と揶揄されることもあるが、笑い事では済まされない「上意下達の強固な権力構造」という実態が含まれている。
 ここ草津町もまた、その帝国の一部。現在、この町を支配しているのは、一部の権力者同士の対話だけで物事が決まり、庶民の意向が置き去りにされる閉鎖的な空気だ。本来、民主主義とは一人ひとりが主人公であるはず。同じ日本人として、等しくこの国に生き、この地を想う「人」こそが最大の財産であるはずなのに、現実には資本を持つ者、役職に就く者の意見ばかりが優先される。その果ては、自分たちに都合の良い、自分たちに迎合する、有利に働く人の意見を反映した政策ばかりになり、庶民の声は排除されるのが当たり前となってゆく。そうした社会は特権を助長し、格差を大きくする。果たしてそれが民主主義か。


 我々は問いたい。議員やホテル経営者、あるいは「長」と付く役職者たちは、それほどまでに偉いのか。もちろん、彼らの功績を否定はしない。しかし、もし彼ら自身が「自分たちは特別だ」と考えているのなら、それはあまりにも傲慢と言わざるを得ない。
 住みよい暮らしや、皆が幸せになれる町をつくるのに、為政者への忖度など本来は不要だ。私たち日本人が古来より大切にしてきた「和」の精神とは、強い者が弱い者を抑えつけることではなく、互いの立場を超えて声を聴き合うことにあったはずだ。「そんなのは空想だ、理想論だ」と切り捨てる人もいるだろう。


 しかし、そうした冷笑こそが、自分たちに都合の悪い真実から目を背けている証拠ではないのか。自分とは異なる意見、耳の痛い意見の中にこそ、多くの人々を幸せにするヒントが隠されているかもしれない。そう考えることは、果たして「おかしいこと」なのか。資本力に関わらず、誰もが等しく声を上げられる社会。
 一人の「日本人」として、自らの足で立ち、堂々と意見を言える町。そんな当たり前の民主主義を取り戻したい。強固な権力構造が出来上がっているこの草津町において、それは極めて困難な道かもしれない。しかし、一人ひとりが幸せに暮らせる世の中をつくるために、私たちは「誰の声も等しく反映される社会」を諦めてはならないのです。

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特権意識が未来を腐らせる” に対して2件のコメントがあります。

  1. 匿名 より:

    お話は最もなのですが、どういうふうに変えていきたいのでしょうか?

    1. Kusatusansei より:

      議会の議員の刷新が必要と考えます。新しい思考、発想が現状の閉そく感を変える一歩だという認識です。

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